2008年6月23日月曜日

トップ > BUSINESS > 政治編 リーダーたちの撤退力



森、小泉両政権の名スポークスマンとしてならしながら、年金問題の責任を取り官房長官を辞任したときの見事な去り際。安倍晋三前総理とポスト小泉を巡って熾烈な争いを繰り広げながら、自ら自民党総裁選不出馬を表明しつつ、しっかり“次の次”を射止めた深謀遠慮。一連の撤退術は、お見事というほかありません。しかし宰相就任後は、参議院で過半数割れという前政権の負の遺産が重くのしかかり、小沢代表率いる民主党に押しこまれる場面が目立ちます。しかも、日銀総裁問題、年金問題、ガソリン税と打つ手打つ手がことごとく頓挫。一国の総理にもかかわらずここのところ謝罪してばかりです。かくなる上は、総辞職か総選挙か…。総理一世一代の撤退戦となるや否や。

2005年の新銀行東京発足時、東京都議会は追加出資しないことを条件に、1000億円の出資を認めたはずでした。ところが、累積赤字が1000億円を超える惨状を見かねて、結局公的資金400億円の追加出資をごり押しした石原都知事。明確な再建プランもないのに大金をポンとつぎ込む強引な手法に東京都民の多くは呆れ果てています。そもそも、銀行設立の構想が浮上した01年と今とでは金融情勢が大きく変わり、大手行も中小企業向け融資を再開してしまいました。もはやわざわざ金利の高い新銀行東京から融資を受ける必要性は失われています。プライドが邪魔すると、かえって晩節を汚す結果になりませんか。ここは撤退が一番だと思います。いかがですか、石原都知事?

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